【清風亭・誠之堂見学】深谷名所巡り後編
二日目の今日……ではなく昨日は、深谷についてもっとよく知るために名所を見学してきました!
前編はこちら↓
minecraft-hukaya-2018.hatenablog.com
ホフマン窯を見学し、レンガの歴史を勉強した後は、渋沢栄一*1にゆかりの建物、「清風亭」「誠之堂」を訪れました。従業員の休憩・社交の場として使用されていたようです。この建物はどちらも大正時代に建てられたものですが、現存するものは移築された姿です。2年間の工事を経て平成11年(1999年)に完成しました。
どちらの建物も元は東京の清和園*2に建っていたそうですが、
園内の建物の増築のため取り壊されそうになったところを、渋沢栄一の故郷である深谷市が引き取りを申し出て、建物を分割して深谷まで運んできたんだとか……!
ふつう、一旦壊した煉瓦壁をまったく同じに積み直すことは不可能なため、煉瓦造の建物の移築は困難です。
そこで、この移築工事では建っている状態で部分ごとに切断し、移築先で組み直す「大ばらし」という方法を取りました。
にわかには信じがたい話ですが、壁には切断した跡がありました。
なんとこの方法での移築は日本初の試みでした。
以下は2つの建物の紹介と見学した高校生の感想です!
誠之堂
1916年、渋沢栄一の喜寿の記念に建てられた建物です。
とっても素敵なレンガ建築ですね!マイクラで再現したらいい感じかも……。
外装だけでなく内装も建築当時のものが本当に多く残っていて驚きました。
壁の模様をよく見ると、「喜寿」の文字になっています。漢字を模様のように使うというのは現代の私達にはなかなかない発想ですがかっこいい。
私は、こんな風に実際にレンガでできている建物を見たことが殆どなかったので、実物を室内まで入って間近で見ることができてとても貴重な経験でした。
清風亭
1926年、渋沢栄一が創業した銀行の二代目頭取、佐々木勇之助の古希を記念して作られた建物です。清風亭も誠之堂のどちらも長寿祝いなんですね。そういえば、渋沢栄一は長寿を願っていて、実際91歳まで生きたそうですー。
丸いスパニッシュ瓦という瓦が使用されています。カラフルでちょっと美味しそう……。
屋根以外にも様々なところにスペインの様式が取り入れられていると説明いただきました。
内装も窓枠など凝っていました。
こちらは鉄筋コンクリート造ということですが、飾りとして加工の異なるレンガが多く使われていました。